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初の写真集を発売した大熊杏優さん=2025年2月7日、小松隆次郎撮影
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 俳優やグラビアモデルとして活躍する大熊杏優さん(22)は、SNSの総フォロワー数が66万超を誇るインフルエンサーでもある。2月には、念願だった初の写真集「私らしく。」(秋田書店)を発売。作品に込めた思いやSNSとの向き合い方などについて語った。

撮影中に「水切り」上達

――初の写真集発売、見どころは。

 女性アイドルの写真集を見るのが好きで、「私もいつかこういう写真集を出してみたい」と思っていました。夢の一つでもあったので、すごくうれしいです。

 最初から最後まで見ていただくと、私と一緒に旅をしたような気分になるような写真集になっています。私はオレンジ色が似合うと思っていて、オレンジ色の水着で海ではしゃいでいるカットがお気に入り。今までで一番自然体の笑顔が出ているので、注目して見てもらいたいです。

――撮影は愛媛と沖縄で。

 私は東京生まれで都会で育っているから、とにかく自然豊かな場所に連れて行ってもらいたくて、それをお伝えしたら、愛媛と沖縄に決まりました。

 川で撮影したときは「水切り」で遊びました。初めてだったんですが、何回かやるうちに4回も水面で跳ねるぐらい上達しました。実家の近くには川もなく、そういう遊びをしてみたかったので楽しかったです。

自然体で「私らしさ」

――撮影で印象に残っていることは。

 フェリーでの撮影ですね。デッキに出て、風をびゅんびゅん浴びながら撮られるのが楽しくて思い出に残っています。

 普段の雑誌の撮影などでは「ちょっと大人っぽくいきましょう」とか「女優さんを出していこう」みたいなテーマがあって、そのテーマに沿ったものを表現しようとして、ポーズや表情を考えて臨んでいます。でも、今回の写真集に関しては、私らしさが出ればいいなというのがテーマだったので、逆にいい意味で何も考えずに自然体で臨めた撮影になりました。

――大熊さんが考える「私らしさ」とは。

 無理しないことです。無理して自分を取り繕ったり、無理してめっちゃ元気にしてみたりとかせずに、ありのままの自分でいて、それを好きでいてくれる人がいたらいいなと思います。

 高校2年生ぐらいのときに芸能活動を始めましたが、最初はオーディションなどでも普段とは違う自分、すごく気を張って、しっかりしよう、みたいな。でも私はそういう人間ではないので、見抜かれてしまうし、だったら自分を取り繕わずにそのままでいた方がいいなと思いました。今はありのままで、全ての仕事に臨んでいます。

――ありのままがいい、と気づいたきっかけは。

 20歳になる前は周りの人と比べちゃって、「なんで私はできないんだろう」と自分を責めることが多かったんです。「もう何もできない」って、すごく落ち込んだ時期に、「いやマジで落ち込んでいる時間って無駄だな」って。ふと、そう思った瞬間があって、もう取り繕わずにありのままで現場とかオーディションとかに行ってみようと思い始めたら、心の底から楽しんで仕事ができるようになりました。

バズってフォロワー急増

――SNSの総フォロワー数は66万超。向き合い方は。

 19歳ぐらいのときに、TikTokでコメントを声で返すのがバズって、当時1カ月で20万人ぐらいフォロワーが増えました。意識してバズろうと思うと、とても難しいんですけど、みんながあまりやっていないようなこととかを早くに見つけてやるのが大事なのかもしれません。

 私はSNSのおかげで、知っ…

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